3.1.7アルミニウム合金一鋼接合用クラッド鋼
アルミニウム合金一鋼接合用クラッド鋼は、一般にSTJ(Structural Transition Jointの略)と呼ばれ、鋼船の上部構造を軽量化のためにアルミニウム合金構造とする場合の接合に使用する。これが開発されるまでは、鋼とアルミニウムの接合は絶縁物を介してのボルト又はリベットによる機械的結合であったが、現場における工作性、耐食性、水密性、保守整備等の点で問題があった。このため、昭和52年に防衛庁の委託により軽金属溶接構造協会にSTJ委員会が組織され、鋼とアルミニウムの爆着クラッド鋼の検討、さらに接合性を改善するため中間にチタンを介し、その物性評価と加工方法の研究が行われた。これらの成果に基づくものが表3.21に示すアルミニウム合金一鋼接合用クラッド鋼である。
表3.21 三層及び四層クラッド鋼(STJ)の構成材料と機械的性質
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